NISA口座は夫婦それぞれで開設すべき?メリットや運用時のポイントを解説

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夫婦でNISAを始めたいけれど「2人とも口座開設した方がいいのか」「口座を分けるとどんなメリットがあるのか」といった疑問をもっている方もいるのではないでしょうか。

夫婦のどちらか一方のNISA口座だけで運用していると、非課税投資枠を十分に活用できなかったり、離婚や相続の際にトラブルが起きやすくなったりするので注意が必要です。

資産形成を効率よく進めるためには、夫婦で別々の口座をもつことをおすすめします。

本記事では、NISA口座を夫婦それぞれで開設するメリットや口座を分けるときのポイントを解説します。

夫婦で新NISAを活用して将来に備えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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NISA口座は1人1口座開設できる

NISA口座は、日本国内に住む18歳以上の方であれば誰でも開設できますが「1人につき1口座」と定められています。

1人が複数の金融機関で同時に口座開設することも禁止されています。

そのため「夫名義で複数の証券会社で口座開設して、そのうち1つを妻が運用する」といったことはできません。

共同名義という仕組みもなく、夫婦であっても資産を1つのNISA口座にまとめることはできません。

夫婦でNISAを始める際は、それぞれが口座を開設することをおすすめします。

NISA口座を夫婦それぞれで開設するメリット

NISA口座を夫婦それぞれで開設するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 多くの資産を非課税で運用できる
  • 目的別に運用できる
  • 離婚時のトラブルを防げる
  • 相続対策になる

それぞれ詳しく解説します。

多くの資産を非課税で運用できる

新NISAでは、1人あたり最大1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)の非課税保有限度額が設定されています。

夫婦の一方の口座だけで運用していると、運用資金に余裕があっても1人分の非課税枠しか活かすことができません。

それぞれがNISA口座を開設すれば、世帯全体で最大3,600万円まで非課税で運用できるため、効率よく資産形成を進められます。

目的別に運用できる

夫婦それぞれがNISA口座を開設すれば、運用目的に合わせて使い分けられます。

たとえば、夫の口座は20年〜30年先の「老後資金」として長期運用、妻の口座は10年〜15年後の「教育資金」や「住宅購入の頭金」として運用するといった使い分けが可能です。

1つの口座で教育資金や老後資金などの複数のライフイベントに備えようとすると、目標金額までの進捗を把握しにくくなったり、現金化する際に「どの銘柄を売却すべきか」という判断が難しくなったりします。

あらかじめ名義ごとの役割を決めておけば、目標までの進捗が明確になるだけでなく、必要なタイミングに迷わず資産を引き出せるでしょう。

離婚時のトラブルを防げる

婚姻期間中に築いたNISA口座の資産は、名義にかかわらず離婚時の財産分与の対象となります。

片方のNISA口座に資産をまとめていた場合、分割するために商品を売却して現金化せざるを得なくなることがあります。

離婚したからといって、名義人以外のNISA口座に非課税のまま商品を移管することはできません。

売却タイミングが暴落時であれば、大きな損失を確定させることになります。

あらかじめ夫婦それぞれが自分の口座で資産を保有していれば、財産を分ける際の調整額が少なくなり、投資商品を売却せずに済む可能性を高められるでしょう。

相続対策になる

NISA口座の資産は、名義人が亡くなると非課税運用が終了となり、相続人の課税口座に払い出される仕組みです。

一方の名義に資産を集中させていると、相続発生時に多くの資産が非課税で運用できなくなります。

また、遺産分割協議が終わるまで資産が凍結されるため、必要なタイミングに現金化することが難しくなります。

夫婦それぞれがNISA口座を開設して資産を分散させておけば、万が一の際に自分名義の口座で運用を継続したり、必要に応じて現金化したりすることが可能です。

NISA口座を夫婦で分けるときのポイント

NISA口座を夫婦で分けるときは、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • 夫婦で運用目的を話し合う
  • 分散投資を意識する
  • 運用状況を可視化する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

夫婦で運用目的を話し合う

夫婦それぞれがNISA口座を開設する際は、運用目的を話し合っておくことが大切です。

たとえば、住宅購入の頭金や老後資金といった具体的な目的を設定しましょう。

目的が明確になれば、毎月の積立額や運用スタイルを決めやすくなります。

市場が不安定な時期に一方の独断で売却してしまうといったトラブルを防ぐことにもつながるでしょう。

分散投資を意識する

夫婦それぞれでNISAを始める際は、世帯全体で投資先が偏りすぎないように注意しましょう。

2人で同じ銘柄に集中投資していると、特定の市場変化の影響を受けやすくなります。

夫婦で異なる投資商品を組み合わせれば、特定の市場が急落した際の家計全体への影響を抑えられます。

運用状況を可視化する

夫婦別々の口座で運用していると、家計全体でいくら資産があるのかが見えにくくなります。

その結果、目標に対して運用スタイルが適切なのか、進捗状況に問題がないかを判断できず、ライフイベントを迎えたときに資金が不足してしまう可能性があります。

そのような状況を防ぐためには、定期的に運用成績を報告し合ったり、家計管理アプリを活用したりして運用状況を可視化することが大切です。

運用状況を把握できていれば、ライフプランの変化に合わせて運用方針を柔軟に変更できるようになります。

NISA口座を夫婦で分けるときのよくある質問

最後に、NISA口座を夫婦で分けるときのよくある質問に回答します。

専業主婦(主夫)でもNISA口座を開設できる?

NISA口座は、18歳以上の日本居住者であれば専業主婦(主夫)でも開設できます。

ただし、配偶者から運用資金を受け取ると、金額によっては贈与税がかかることがあるので注意が必要です。

たとえば、夫の給料を妻の口座に入れて運用する場合、年間110万円の基礎控除額を超えると贈与税の課税対象となります。

一度に大きな資金を移動させるのではなく、贈与税の非課税枠の範囲内に収まるように月々の積立額を設定しましょう。

証券会社は夫婦でそろえるべき?

経済的なお得さを優先するなら「同じ証券会社」がおすすめですが、万が一のシステム障害に備えるなら「別の証券会社」という考え方もあります。

同じ証券会社で開設すれば、家族紹介キャンペーンの特典を受けられるほか、ポイントを効率よく貯めることが可能です。

一方で、証券会社を分けることで、システム障害が発生したときに2人同時に取引ができなくなるリスクを回避できます。

夫婦で何を優先したいかを話し合い、自分たちに合った形を選びましょう。

NISA口座は夫婦それぞれで開設して効率良く資産運用しよう

NISA口座は、夫婦それぞれが開設することで、非課税枠を最大限に活用した効率的な資産形成が可能になります。

夫婦で口座を分ければ、将来のライフイベントに合わせた使い分けができるだけでなく、離婚や相続の際に資産を守りやすくなるというメリットがあります。

夫婦で運用目的を話し合い、定期的に運用状況を共有して資産形成を進めましょう。

具体的な銘柄の選び方や、夫婦で共有しやすい家計管理方法を知りたい方は、お気軽にご相談ください。

監修者:東本 隼之
AFP認定者、2級ファイナンシャルプランニング技能士

松本愛

金融ライター|2級FP技能士|これまでに金融分野の記事を100記事以上執筆。保険・税金・資産運用分野を得意としている。読者のお金に関する悩みや不安を解消するために、金融分野の執筆活動を続けている。

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